▼2003年9月18日放送「幻の高級魚メイチダイ」

メイチダイは真鯛などタイ科の魚と似ていますが、全くの別種でフエフキダイ科に属します。切り身も真鯛は白身であっても皮を剥いだ部分に赤色が残るのに対し、メイチダイは白く透き通っていてひらめに近いきれいな魚です。
夏になるとふらっと網にかかるようになり、秋になるといつのまにか姿を見せなくなります。
目の上を一本の褐色の線が横切っていることからメイチダイと名付けられています。
味もヒラメに近く、淡泊で上品ななかにも甘みのあるくどくない脂が程良くのっていて絶品。刺身が一番ですが、塩焼きやムニエルなど何に使っても一級の味わいです。
非常に数が少なく、岩場に棲むために、メイチを狙って取る漁はなく、底引き漁などで偶然混ざる程度。旬でも、中央卸売市場に10匹入荷すれば多い方で、希少価値は抜群、まさに市場の特選厳選素材といえるでしょう。
本州中部以南に生息すると言うが、千葉県外房でも時に獲れます。関東で獲れるものは小型が多く、やはり伊豆七島や東海地方から西に多い魚です。特に三重県尾鷲沿岸が有名です。



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