▼2003年10月30日放送「山芋特集 幻の自然薯」

平地(里)で獲れる芋、里芋に対し、山で獲れるのが山芋です。そして栽培されたものでなく山野に自生するのが「自然薯」、自然薯の葉の付け根にできる「むかご」などです。
山芋は消化吸収が大変良く栄養も豊富。独特のぬめりには植物繊維と同じような整腸作用がある上に、滋養強壮の効果もあります。山芋の中でも特に稀少なのが天然の自然薯です。栽培ものが二年ほどで出荷するのに対し、天然物は7〜8年の歳月をかけて成長します。土の栄養分や、岩盤などの地中の障害物などで未成熟に終わることが多く、それだけに稀少なのです。産地毎に大きな味の差があるわけではありません。ただ、天然の自然薯を掘り出すのは、たくさんあるツル植物の中から自然薯を割り出す経験・技術と、1m以上にもなる芋を傷つけることなく手作業で掘り出す根気が必要です。
山芋の保存は、新聞紙にくるんで冷暗所に置くこと。切ったものは切り口にラップして冷蔵庫の野菜室へ入れます。またすり下ろしたものは冷凍保存できます。



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