▼2004年1月15日放送「極上金沢産活きズワイ蟹」

日本海の冬の味覚ズワイ蟹は蟹の中でも味の良いこと、大変高価なことでよく知られています。いろいろな他の蟹に比べ、グルタミン酸などの旨味成分が多く含まれ、独特の風味や甘みが際だっています。
中でも水深200〜300メートル付近、水温1〜3度Cの泥底に棲むものが旨いと言われています。餌となるプランクトンが多い事に加え、岩場よりも甲羅などに傷が付くことが少なく身が多く含まれやすいからだとされています。
市場では、大型の雄のみがズワイ蟹と呼ばれ、雌はコウバコ蟹と呼ばれます。身は少ないのですが、今の時期は腹に外子、内子を持ち珍重されます。
ズワイ蟹の本当に美味しいのは12〜1月末頃まで。正月需要が終わり値段が下がり傾向にある今の時期が美味しいズワイ蟹を買うチャンス。
また一般的に手の折れたものは値段も安いですが、これは調理の際に旨味と風味が逃げてしまうから。海の中で手が取れてしばらく立ったもの(取れた後が黒ずんで蓋のようになったもの)は比較的旨味が保てるので狙い目です。



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