▼2004年2月5日放送「渥美の最高のたくあん」

渥美半島は大根畑が多く毎年11月から年明け1月頃まで漬け物づくりで忙しくなります。
現在は白菜などを中心とした浅漬けが人気で、大根農家も減り漬物業者も減った上、大根も安い中国産が中心となっています。そんな中、マルナカの安藤本店には、地元渥美でもこだわり抜いた大根から作られたたくあんが入ってきます。

「糖しぼり大根」
15年ほど前から、健康のため減塩に気を配った商品がもてはやされるようになりました。この大根は、塩の替わりに砂糖水の浸透圧で水分を抜く「糖しぼり」。塩分を控えるだけでなく、大根そのものの甘みをより活かす美味しいたくあんになりました。採ったその日に漬け込むことにより、他にはない歯ざわりを生んでいます。また味と歯触りを劣化させる殺菌処理は衛生管理を厳しくすることで回避して出荷しています。ただし賞味期限は15日以下。

「渥美一丁漬け」
渥美町で昔から作られている伝統的なたくあん。添加物を一切使用せず「米ぬか、塩、柿の皮、茄子の葉、唐辛子」のみを使い、昔ながらの木樽で漬け込んだ一丁漬け。
常温で一年漬け込まれた渥美一丁漬けは、しっかりとした歯ざわりと独特の乳酸発酵した香りがあり、美味しい。無添加で伝統的なたくあんは半年ほど漬け込んだものから出荷されますが、小売店での扱いが大変難しいため、手間を惜しまない店でしか入手できません。



【問い合わせ先】 安藤本店(漬物) 052-581-4050