▼2004年7月2日放送「美味絶品 国産天然マスノスケ」

マスノスケとは、ずばりキングサーモンの事。英語名のほうが有名なのは、アラスカやノルウェーなど海外から冷凍空輸されてくるものが多く出回っているからです。
海外からのものは養殖物が多いのですが、北海道では春から夏にかけて、天然のキングサーモンが水揚げされます。中には15kg以上あるものも。北海道の人たちには馴染み深い「マスノスケ」ですが、全体の数は非常に少ないため、他の地域ではめったに見ることができません。また、数か少ないためそれだけを狙って漁をするわけにもいきません。
春から夏にかけて、北海道で行われている、トキシラズと呼ばれるているシロザケを獲る「トキ漁」の定置網に、運が良いときだけマスノスケがかかるのです。

シロザケもマスノスケも共にサケ科の魚で、川で生まれて海にくだり、産卵期になると生まれた川に戻ってくる性質を持っています。秋に産卵のために戻ってくるシロザケは「秋鮭」と呼ばれるもので、一般にサケ漁というとこちらの方が有名ですね。しかし、実は春から夏にかけて海を回遊しているシロザケ「トキシラズ」の方が、栄養分を卵にとられることがないため、脂が乗っていて大変美味しいのです。マカノスケもまた同じ。主にロシアの川で生まれたものが、この時期には北海道沿岸を回遊しているのです。

(マスノスケの食べ方)
脂がのっているため、炭火などで焼いて食べると、美味絶品。刺身もとろけるほどに美味しいですが、虫がいる場合があるので、マイナス20度C以下で一旦凍らせることが必要です。



【問い合わせ先】 山彦水産(鮮魚、活魚) 052-581-5737