▼2005年3月4日放送「晩白柚(ばんぺいゆ)」

「晩柑類」とは
いよかん、たんかん、はっさく、ネーブル、デコポン、きんかん、晴見みかん、土佐文旦、この時期に果物店にはかんきつ類が並びます。年明けから春先にかけて店頭に並ぶこれらのかんきつ類は「晩柑類(ばんかんるい)」と言われます。晩生、つまり遅い時期に実をつけるという意味です。
収穫直後は酸味がきついのですが、1ヶ月から2ヶ月冷暗所に保存し、酸味と甘みが程よいバランスになったところで出荷されます。

「かんきつ類の王様"晩白柚(ばんぺいゆ)"」
熊本特産のかんきつ類で、人の頭ほどの大きさがあり、重さは2kgもあります。
「かんきつ類の王様」と呼ばれ、ザボンの仲間。マレー半島原産で、ベトナム、台湾を経由して日本に入ってきた果物です。台湾の在来種「白柚(ぺいゆ)」より実がなるのが遅いため、晩生の白柚「晩白柚(ばんぺいゆ)」と命名されたそうです。

「晩白柚(ばんぺいゆ)」の楽しみ方
インパクトのある大きさですから、玄関先や床の間に飾っておきましょう。日持ちがする果物ですから、しばらくはその大きさと香りを楽しみます。またその間に、甘みも増します。
香りが部屋一杯にひろがり、皮が指で押してへこむぐらいに柔らかくなってきたら食べごろです。
メロンのように八等分して果肉を味わいます。さっぱりした中にも甘みがありおいしい味です。

さて他のかんきつ類に比べるとずいぶん分厚いものですが、実はこの皮の部分も全て使い道があります。
白い果皮の部分は砂糖漬けに、そして一番外側の黄色い表皮の部分は陰干しにしてお風呂に入れるといい香りがしてお肌もすべすべになります。

晩白柚の皮の砂糖漬け
1.外側の黄色い表皮をむき、白い果皮の部分だけ残す。
2.鍋にたっぷりの水をはり、果皮の色が透明になるまで、およそ30分ほど煮る。
3.流水にさらす。ほろ苦いのが好みの場合はさっとさらすくらい、甘い方が好みの場合は30分ぐらい。
4.水150gに砂糖600gを溶かし、3.の果皮を入れて水分がなくなるまでとろ火で煮る。1時間半から2時間くらい。
5.4で出来た表皮を冷まし、好みでグラニュー糖をふりかけて完成。



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